28BYの酒造りも11月に始まり3月には既に火入れ作業を終え先日お酒を貯蔵庫に詰め込んで完了いたしました。今年の酒造りはどうだったか?とよく聞かれますが、山田錦がとても硬かったと答えています。造り方など毎年微妙に変えたりするのではっきり米の性質とは言い切れませんが。その辺り考慮に入れて微修正にとどめたことでやっぱりというか結果的に今年らしい酒となったのかなと思います。
酒造りはそういったデータに基づいてこうだからこうなるという理屈があるのですが、なかなか思い通りにいかないし、前提が間違っている場合もあります。それでも真実を見極めることがとても大切です。日々そういった判断の繰り返しになります。
その酒造りの日々から解放された現在、目線はそのまま日本という国に向いています。政治のこと歴史のこと、伝統や文化、思想等々。日本酒を造っているから日本の文化を語れないと!日本はすごいんです!、、、というんじゃなくて良くも悪くも、ですね。最近は世の中の日本アゲに対するアレルギーなのか、感覚のズレが大きくなっているのか、悪い方ばかりに目が行ってしまうので、自分でも正直まずいと思っています。