好みというのは難しくて、豊かに満たされたものを好む人もいれば、どこか欠けたものに美を感じる人もいます。さらに現在の日本酒業界はより多様で相対主義的なポストモダン??の様相です。自社のお酒をどうしたら良いのか、アイテムによって、年度によって、流行も多少踏まえつつ抗いつつという感じでしょうか。。
さて今年もポッドキャストを聞きながら酒造りをしていたわけですが、今年は週2日読書する時間を確保し本を読む事に挑戦しました。夜の麹の温度を待つ時間等をその時間にあてるのですがなかなか良かったです。今年はエーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』を選びました。自由や抑圧に対して分析した内容は自分好みのテーマであり、ナチスドイツの時代にユダヤ系の著者によって書かれた本書は、こもって読むのに最適でした。