2024年05月23日

R5BY振り返り 3

地震から少し離れた振り返りです。昨年は米の収量が減るほどの猛暑で米が溶けにくい事が予想されていました。多少対策をしたつもりですがやはり米は溶けにくく粕が多くなりました。全体的にアルコールもあまり出ず酒質は良く言えば綺麗目という印象です。

お酒の味わい香りに関しては、長年欠点の改善に意識が向きがちでしたが、ここ最近はもう少し能動的に今年はこんな感じにしようみたいな方向に意識が向いています。

この酒は禅的なイメージで、長谷川等伯のような幽玄な水墨画のように…とかこっちの酒はイデア界に存在する誰もが想像するようなベーシックさを突き詰めた香味にしよう…とか。
つまりマイブームに左右される感じか…。
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R5BY振り返り 2

前回の引き続きになりそうです。地震が起きてからの酒造りも集中を切らさないように努めました。能登の被害の情報に触れつつも
酒造りで時間的にも精神的にも余裕が全くない状況や今後必要となってくるであろう自社の補修補強費用の事を考えると満足に支援ができないもどかしさを感じました。

私自身だいそれた支援みたいなものが得意ではなく、心もそこまで純粋ではありません。行動する前にあれやこれや考えてしまいます。イベントや企画等を通じて大きな支援ができる人はすごいなと思いました。結果にコミットするというのか、もしやこれがプラグマティズム的な考え方なのかとも思い、酒造りが終わったらプラグマティズムの入門書を1冊読んでみないといけないと思いました。

その状況でたまたま今期聴いていたポッドキャストの番組『ほうぼくチャンネル』では別の考え方に触れる事ができました。聖書の中のマタイによる福音書 6章3節 施しをする場合、右手のすることを左手に知らせるなという箇所です。

自分になじむ考え方は後者ですが色々な考えがあるのだと想像します。ところで震災後少し話題になったことで、弊社の立地する滑川市の水野市長が個人的にひっそり炊き出しに参加していたつもりが逆にSNSで大きく拡散され共感されたという事案がありました。なかなか興味深いです。
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R5BY 振り返り 1

酒造りが終わってあっという間に5月の連休が過ぎるというスピード感で、このままではまたすぐに秋が来て冬が来そうです。

R5BYの酒造りを振り返ると大きかったのが能登地方を震源とする地震です。様々な幸運が重なって仕込みの計画を変更せずに酒造りを続ける事ができました。地震絡みの話はまた別の機会に譲ろう…かと思っていましたが、今一番の優先事項としての蔵の修繕や補強が頭にあるためこの話題を続けたいと思います。

地震発生は1月1日の16時過ぎぐらいで、さすがに1月1日は洗米や仕込みはありませんでした。
それでも夕方に醪(もろみ)の櫂入れ、検温作業等がありますので蔵の足場の上で櫂入れしようとした瞬間に揺れはじめ、急いで蔵内の休憩室(2023年1月にリォームで設置したばかり)にダッシュで逃げ込みました。実はこの休憩室は以前風呂場があった場所ですが、その影響からか柱や床がシロアリや湿気でボロボロになっていてリフォームした際に修繕してありました。リフォームしていなかったら完全に崩れていたでしょう。

醪も末期のものばかりでナイロンカバーがしてありナイロンカバーに砂埃が堆積している状況でした。その仕込みタンクの並ぶ側の壁も以前は土壁でしたが、柱が腐ったかシロアリ被害かでボロボロの状態でしたが数年前に一部合板の壁に改修していた事も幸いでした。

特別純米を前日の12月31日に搾ろうか1日に搾ろうか迷って、1日にあまり仕事をしたくないので31日に搾った事も幸運でした。1日の午前には搾ったお酒の処理も済ませており助かりました。

お酒の移動のタイミングを考えていて、(年明けでいいかー)と作業を先送りにしていたのですが、移動先のタンクに小屋裏から樽が落下しナイロンカバーを破っている状態で、酒が入っていなくて良かったと怖くなりました。
このタンクがある蔵(仕込みタンクのある蔵とは別)が1番被害が大きく、土壁がそこそこ剥がれ、柱と壁が傾きました(一部の柱は4/100傾いています)それでも倒壊を免れたのはこの蔵と隣接する蔵(和釜、煙突のある)が鉄筋コンクリートの住宅と鉄骨の倉庫の間に挟まれて建っていたからかなと思います。

他にも細かな被害はありますが、能登の被害と比べるとしょうもなさ過ぎるくらいです。
それ故、支援等は今のところ受ける予定がなく被害が大きく苦しんでいるところに優先して回して欲しいと思っています。補助金という事であれば検討しなくもないのですが…ハードルは高そうです。また生産量が少ないため買って応援等されては困るというのが本音です。なかなかうまくいかないものです。

富山県は地震が少なくあまり対策を考えて来なかったのですが今回の地震を機会に多少の補強やメンテナンスの重要性を痛感させられました。しかしながら、弊社のある場所は液状化が起こる可能性がある場所で、地盤も基礎も良くなく、蔵も伝統工法で建てられていて完璧な耐震化は現実的ではなく、最低限の補修補強にとどめざるをえないように思います。
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2023年07月14日

特別純米

毎年夏にリリースする特別純米。毎年年末に発売している恵田を意識して造るお酒とし2021年誕生しました。恵田は年末にすぐに無くなってしまうので、飲めない方もたくさんおられるということで代替とは言えないまでも何か必要な感じがしていました。またお酒の販売が落ち着く夏場にひと山作りたいとうビジネス的な動機もあります。また恵田が好まれる理由にも興味があります。味なのか、デザインなのか、有機栽培米だからなのか、ストーリー性なのか、名前なのか笑。

味に関しては米の品種と酵母等を揃える事で多少近づける事はできます。また全く同じではなく寧ろ精米歩合を下げ(精白を高め)より香味の洗練を狙っています。

意外に労力を注いだのがデザインに関してです。恵田との繋がりを考え、恵田のデザインをされた宮田裕美詠さんにお願いしました。絵画使用のアイデアは早い段階で宮田さんから提案があったもののそこまでピンと来ないまま酒造りに入ったのですが、酒造り中に特別純米を造る事の意味や恵田との関係を考える中で、宮田さんと相談を重ねる内にやはり絵画での表現がベストという事になり、最終的に現在の形になりました。

抽象的なデザインですが、意図した部分もあります。ここで少し解説しようかと思いましたがやはり野暮な感じもしますのでやめておきます。自分は時間を経る内に新たな意味を付与したり発見したりして楽しんでいます。
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2023年04月20日

令和4酒造年度の酒造りを終えて

令和4酒造年度の酒造りを薄く振り返ります。今年のお酒に良い評価をくださる方が多い一方で、自分はまだ半信半疑です。しかし、あまり利き酒には自信がないのでその評価は正しいのでしょう。自分としては昨年の方が良い(好み)ものもある感想です。

好みというのは難しくて、豊かに満たされたものを好む人もいれば、どこか欠けたものに美を感じる人もいます。さらに現在の日本酒業界はより多様で相対主義的なポストモダン??の様相です。自社のお酒をどうしたら良いのか、アイテムによって、年度によって、流行も多少踏まえつつ抗いつつという感じでしょうか。。

さて今年もポッドキャストを聞きながら酒造りをしていたわけですが、今年は週2日読書する時間を確保し本を読む事に挑戦しました。夜の麹の温度を待つ時間等をその時間にあてるのですがなかなか良かったです。今年はエーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』を選びました。自由や抑圧に対して分析した内容は自分好みのテーマであり、ナチスドイツの時代にユダヤ系の著者によって書かれた本書は、こもって読むのに最適でした。
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2022年08月10日

R3BY振り返り


R3BYの酒造りも終えても期限のあるような仕事等をしていたらいつの間にかこんな時期になっていました。酒造りを振りかえってみると、相変わらず酒造りは難しい、という事を実感しています。色々考えて設計して造った新商品のお酒が、その作為性とは裏腹なお酒になっていたり、普段通りに造ったお酒に新商品で出す予定のニュアンスがでていたり。歎異抄でいうところの他力本願という言葉が頭に浮かびます。その難しさが酒造りの魅力かもしれません。最近酒造りが長い旅のように感じられ、なかなか結果に繋がらなくても、"旅こそが報い"というスティーブジョブズが好んだ言葉を知り自分もその言葉に癒される思いです。相変わらず単純作業の最中はspotifyのポッドキャストを聞いていて、単純作業の時間が自分に対するご褒美のようにも感じられるようになりました。手段の目的化という言葉は否定的な意味で使われる場合が多いけれども労働そのものが目的となる事はそんなに悪いことではないなと想像します。
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2022年05月18日

なかなか伝え辛い事ですが

いつもでしたら造りが終わった報告…といきたいところですが、恵田の事に関して優先させたいと思います。インスタグラムでアップしようと思いましたが長文になってしまったのでこちらにしました。

先日恵田の田植えがありました。今年は特に手伝うわけでもなかったのですが、現場では様々な事を感じました。

有機栽培農家の前佛明夫さんとの会話から伝わる農業の問題。環境や経済の事。そこから普遍的な問題、例えば多様性を尊重する社会、少数弱者救済への難しさ等を連想し、自分事として感じられました。

本をあまり読まない自分ですが昨年読んだ斎藤幸平さんの『人新世の「資本論」』に登場するグローバルサウスの問題や日常的に使われるようになったフェアトレード、最近よく聞くステークホルダー資本主義等といった用語は知識としてではなく実際の生活、仕事に落とし込む必要も感じています。

ここで恵田の話になります。少し悩みつつも正直に書くと恵田の原材料となる有機栽培のお米の価格は前佛さんの好意により低く抑えてくださっていました。こちらから何度かお米の価格を上げる提案もしていましたがやんわりと断られ長年甘えさせていただいていたというのが本当の話です(一度お気持ち分程上げさせてもらいましたが)。しかしながら昨今の燃料資材の高騰や前半で書いた事を踏まえてこのままの価格で続ける事はできないと感じ、今年は価格の改定をせざるをえないと考えています。又、恵田以外のお酒についても…と感じていて頭が痛いところです。

またご案内させていただきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

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2020年09月17日

snsにあげた投稿です

9/5

千代鶴 銘柄の由来

三代知義は明治38年日露戦争に従事。203高地の激戦に参加。弾3発。陸軍病院にて治療しその後能登の陸軍療養所に養生。九死に一生を得て帰還した。当時裏の 田で折々丹頂鶴が舞い降り遊ぶのを見て自分の生還を祝って来たものと解し、酒の銘柄を目出度い千代鶴と改名した。

上記は4代義弘が残した記録です。以前は銘柄の由来を聞かれると「曾祖父が日露戦争で傷ついて〜」と簡単に説明していましたが、最近は『203高地』でと細かく説明するようにすると反応が違ってくることがあります。

丘から見下ろす旅順港や裏の田に丹頂鶴が遊ぶ様子が目に浮かんでくるようです。

115年前のポーツマス条約調印に寄せて


9/17

全国的にひやおろしが定着してきたようです。
ひやおろしは日本酒にとって理想(香りの高いお酒はあまり熟成期間とらない方が最適です、又生酒も素晴らしいです)の一つで、「ひやおろし」として並んで いるお酒は間違いが少ないと思います。

弊社には「ひやおろし」という名前のお酒がありません。ですが純米吟醸、純米、特醸と海洋深層水仕込みの純米吟醸は中身についてはひやおろしと言っても良いお酒です。程よく熟成し味わい深くなっているのを感じてもらえるのではないかと思います。

ちなみに純米大吟醸(ロゴマークの千と書いてあるやつです)は貯蔵温度の設定 を低くしているのでひやおろしというには苦しいかもしれません。

ひやおろしの定義は様々ですが冬に造ったお酒を火入れ(加熱殺菌)した後貯蔵 しひと夏過ぎて出荷されるお酒です。上記の方法は今ではそれほど特別な事では ありませんが、ひやおろしの起源である江戸時代には一般的ではなかったため、 特別なお酒として販売されました。

写真と短い文だけ投稿するつもりがつい長くなりますね(笑)
まとめると「ひやおろしは美味い」でよいです。
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2020年08月28日

8月はミッドウェー

以前コロナの影響による売り上げ減少に対応して、4月に今年度使用する原料米購入の申し込み数量の変更希望をあまり減らさず提出したため少し不安と書きました(http://chiyozuru.seesaa.net/article/474624308.html)が、先日富山県酒造組合で米の生産者との話し合いで、去年9月に提出した原料米購入の申し込み数量を変更せずに各酒造メーカーが購入することとなりました。なかなか厳しいですが酒造好適米は他に回すことができないので仕方がないようです。また加工用米(酒造好適米以外の飯米)も減らすのが無理のようです。こちらは米余りが原因でしょうか。

そうなってくると在庫が気になってきます。在庫を見て新酒に切り替わる時期を判断。するとこれはなかなか厳しいぞと。そんなつもりはなくても6月からは正常性バイアスがかかっていたのかなと思いました。ちょうど今は太平洋戦争の終戦の時期でテレビでは日本の敗戦のドキュメンタリーが多く放送されます。インパール、ガダルカナルでの楽観的判断、ポツダム宣言後の判断の遅さによる2発の原子爆弾の投下など、そういうのを見てさらに煽られる今日この頃です。
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2020年04月21日

この先生きのこるには2

先日ブログで新型コロナ対策でテイクアウトや助成金のことを書きました。しかし助成金もテイクアウトも長期の対策としては微妙です。医療態勢が整えばは少しずつ気をつけながら自粛解除の方向に行くのではないかと思います。その際に必要なのは空気を読んだり情緒や伝統的な判断よりも客観的で論理的な判断をする事が必要になってくると思います。

たとえば飲食店では『複数の人数で近距離で長時間大きな声で話す。さらには食べ物もシェアする場合がある』というよくない条件がそろっていますが、理屈で考えると、仕事帰りだったり近所の店等で飲食する際一人で間隔をあけて座って短時間で終えるのでしたら全く問題ないともいえます。また普段一緒にご飯を食べるような家族やパートナー同士もです。

しかし個人で気をつけるだけでは実行できないので『政府が飲食店で飲食するときは座席を2席分程空けることを期限付きで義務化』ぐらいしないと安心して飲みに行けないでしょう。その結果必然的におひとり様限定営業になるでしょう。

また歓送迎会や半強制的な行事、飲み会も、中止したり、出席しない判断も必要です。どうしても上下関係、しがらみ等があるので難しいのですが、自分で後先を考えて行動していかないと名誉の戦死など笑えません。。

コロナ禍以前の世の中が決して良かったわけではなく、一つのターニングポイントとして以前より良い社会になってくれたらいいなと思います。リベラルアーーーーーツ(笑)
例年に比べ時間があるので、、次回はHACCPについて少し書きたいかなと思っています。


p.s 先日新型コロナ重症化の原因が静脈血栓だというマイナーな情報に出会いました。どうなんでしょう??焼酎や日本酒は血栓に良いらしいですね。。ただし多量の飲酒は総合的に体に悪いので1日1合ぐらいが良いです。普段そんなにお酒飲まないのですが飲もうかな(笑)
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2020年04月17日

この先生きのこるには

新型コロナの影響で飲食店などが影響を受けているので日本酒業界もかなり影響を受けています。弊社も3月はそこまで影響がなかったのですが4月に入ってからは数字を見るまでもない状況です。今年のお酒を造り終えたばかりですが、4月頭に来期の酒造りの原料米購入の申し込み数量を例年とあまり変わらない数量で提出していてちょっと不安です

ここからは通常のお酒の原料米の注文に関する話です。昨年の9月にも来期の米の購入希望を提出しているのですが、こちらは米生産者の田んぼの確保の目安のために、今回4月の購入申し込みは米生産者にとってどれだけ植えるかの目安のために提出していると想像します。そして今年9月に実際購入する米の申し込みをします。今4月に大きく申し込み変更は難しいですし、9月にはさらに難しくなります。しかし昨年の9月より前の段階である程度正確に来期造るお酒の原料米の希望数量を計算しておく必要がありますが、2年先のお酒の需要予測はなかなか大変です。

さて日本酒はこの先生きのこるにはですが、飲食店さんの店内での営業が厳しいのでテイクアウトの流れでうち飲みの後押しでしょうか。飲食店でお酒中心のところは助成金等を活用いただく。政府に業界のための支援を求めるなら来年以降に自粛の影響を顕著に受けている飲食店、ライブハウス、クラブ、宿泊施設などで飲み物全般に使用できるチケット等を配ってもらえたら良いような気がしますがどうなんでしょう??



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2020年04月14日

歴史がマイブーム

令和元酒造年度の酒造りも終わりました。酒造りから解放されたものの世間はコロナの影響で自粛ムードですが、もともと大勢が集まる場や団体活動、人との近い距離感、等々は得意ではないので、個人的には例年より自然に社会復帰できている感があります。ただ世の中僕みたいな人ばかりではないし、経済も回らないと大変ですので早く収束してほしいですね。

昨年度から導入したbluetoothスピーカー+spotifyの環境ですが、酒造り単純作業時には今年も活躍しました。昨年リリースされたKIRINJIのアルバム『cherish』が最高で(2010年代はこれとLamp『ゆめ』が個人的に双璧)酒造りの前半は毎日のように聴いていました。また今年は単純作業時でも何かしら勉強しようという欲望からポッドキャスト(音声のブログみたいなの??)に手をだしました。酒造りをしながら金融やベンチャー社長の話や最先端のテクノロジーを学べたら何か役に立つかと思いましたが、そういうのは僕のいる環境とはかなりかけ離れていたり、出てくる単語もよくわからず悲しくなるのでしばらく聞いていません。逆に歴史の番組の『COTEN RADIO』と『MOOK STUDY 日本の歴史』は楽しく聞いています。おかげで今、歴史にはまっています。

昔から権力者はいかに権力を握って維持してきたか。国をどう統治してきたか。どうして没落したのか。例えば支配する側の立場に立って考えるのも面白いです。また大きな変化はどうやって起こせたのかとか。歴史のTV番組もよく見るのですが今まで気にならなかった裏にある番組制作者からのメッセージが伝わってくる感じがします。

今年のお酒に関しては、米が固く溶けにくかったのと暖冬の影響がものによって少しお酒にでているかな、、良くも悪くも。まだしっかり飲んでいないですがそんな印象です。是非お試しあれです。
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2019年12月26日

時間がない

有機栽培の原料を使用している事をラベルに表示する表示方法が微妙に違っている事を最近知り(監督機関からご指摘があった)、恵田をしぼってから指摘していただいたとおりにラベル作成にとりかかったのだが…
(恵田のラベルに限定○本の表示をしているためお酒をしぼった後におよその本数がわかった段階でラベル修正するため)

有機農産物使用の表示を品目の近接したところに品目のポイント数と同じポイント数で記載しないといけないとの事でやってみたのだけど…
KIMG0597.JPG
ちょっと無理でした。。

というわけで今年の恵田のラベルに有機の表示はないのですが、今年も地元の前佛さんに有機栽培で作ってもらったお米を使用しております。
来年はなんとかしたいです。
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2019年09月06日

秋の気配

夏が終わって秋がきました。ひやおろしシーズン。日本酒の需要期に入ってきますが自分的には販売よりも今年の造りのことを考えます、どちらかというと。先日も能登杜氏の夏期講習に行って魂注入してきました(笑)

前置きはこの辺にして今年の夏はオフコースの夏でした。高校時代オフコースを薦めてくれる友人(1995年ごろなので多分稀少)がいて、ベストなどを借りて聞いたのですがその良さを十分に理解することができませんでした。それ以来少しオフコースを避けてきました。ところが今年BS12の「ザ・カセットテープミュージック」(オススメ番組です)で「save the love」を聴いてイメージの違いに驚いた、、、のがきっかけです。幸いオフコースはリサイクルショップのレコードコーナー常連チームなのを知っていたので集めるのにさほど苦労しませんでした。今でも100円程で見かけると思わず救ってあげたくなりますが救いきれないほど流通しています。

オフコースの良さの説明は専門家に譲りますが、自分が好きになった理由の一番がキリンジっぽいからなんですね。曲もそうですが声とかコーラスの感じから兄弟時代のキリンジをつい思い出されてしまうのです(「あなたのすべて」とか)。部屋を暗くして「この空にはばたく前に」辺りを聞きながらお酒を飲みたいです。
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2019年07月11日

富山の酒とかまぼこフェア2019


東京で毎年行われる富山のお酒とかまぼこフェアのご案内です。
イベントはまだ先ですが忘れていると案内する前にチケットが完売という事もあるので早めにご案内いたします。

2019年9月15日(日)第一部13:00〜15:00、第二部15:30〜17:30
東京交通会館12階カトレアサロンA
会費:3,000円/当日券3,500円
(酒・かまぼこ、各700円分のお買物券付)
定員:各350名

チケット予約はこちらです
https://eplus.jp/sf/search?block=true&keyword=%E5%AF%8C%E5%B1%B1%E3%81%AE%E9%85%92%E3%81%A8%E3%81%8B%E3%81%BE%E3%81%BC%E3%81%93%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A22019

いきいき富山館
https://www.facebook.com/ikiikitoyamakan/?eid=ARCwfnSU6O7yI5qbGOqElul6KLilFAtIhfyLmrxTef53LtV6roeTDO_ctNkIsTfJV0BOKzhjf6IwKdzj

どうぞよろしくお願い致します。


蛇足ですが参議院選がはじまりました。政治の話どころか『選挙に行こう』的な事も書くのもなんだか勇気がいりますね。自分が敏感過ぎるのでしょうか(笑)

弊社のお酒を飲んでおられる方は是非選挙に行って欲しい、、、いや、もともと行くような人たちだと願っています。
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2019年05月24日

30by酒造りなど

30by(平成30酒造年度)の酒造りが終わって気付くと5月もそろそろ終わりです。今年もあいかわらず課題の残る酒造りで、来年こそはという思いです。微妙に変えたり追加した作業がお酒にどんな影響を与えたのか実際にお酒を飲みつつ判断しないといけませんね。

今年は朝6時前から始めていた作業を8時前からに変更しました。みんな楽になったと思ったら朝型の年配者にとってはそうでもないことがわかりました。こちらも今後の課題です。
最近は夜中から朝にかけて作業する素麺職人の映像を見ると若干胸が痛みます。

また大きな変化として小さなbluetoothスピーカー(防水)を購入したことで蔵の中で音楽等を楽しむことができるようになりました。spotifyという音楽配信サービスを使用し最初はお酒のためにクラシック音楽を流していましたがすぐに自分のためにJ-POPやらブラジル音楽を流すようになりました。朝のかい入れ、検温作業のために朝のプレイリストなどを作るのはなかなか楽しいです。

お酒に対する音楽の効果の話ですが実際どうなのでしょうか!?酒造りの最中は音楽の振動が酵母に良くも悪くも多少影響するのでしょうか。熟成中のお酒に関しては振動でアルコールの分子が水の分子の隙間に入り込みマイルドになるのは納得させられる考えですが。

少し近い話ですがお酒を振ってから飲むと美味しくなるという説。上記のアルコール・水分子説もありますが、炭酸ガス説というのもあると思います。搾ったばかりのお酒は炭酸ガスを含んでいて炭酸ガスからは辛さや酸味を感じられるので振って炭酸ガスを飛ばす事で飲みやすくなるというもの。ただしこれは搾ってからそんなに期間を置かずに瓶詰してリリースするような蔵のお酒に限定されます。出たばかりの生酒や新酒1回火入れで冬から春ごろに出荷されるようなお酒です(うちのお酒も近いものがあります)。中には搾って即瓶詰めしてずっとマイナス5℃で貯蔵、、、といった蔵のお酒はそれが売りなのでやってはいけません。

また来期良いお酒を造るために掃除や片づけ、プレイリスト追加等々していかないといけません。

久々に思いつくままにブログを書くとメルマガ風になってしまいました。
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2018年08月06日

お酒のイベント(富山・東京)

毎年参加させていただいているお酒のイベントのお知らせです。

開催日順にまず東京の方

富山の酒とかまぼこフェア 2018

日 時 ; 平成30年9月16日(日)  一部 13:00〜15:00
  二部 15:30〜17:30
会 場 ; 東京交通会館 12F
カトレアサロンA (JR 有楽町駅前)
会 費 : 2,500円 / 当日券 : 3,000円
    (酒・かまぼこ、各 600円分のお買い物券付き)
定 員 : 各部 350名

主催 : 富山の酒とかまぼこ実行委員会
後援 : 富山県、水産庁、(公社) とやま観光推進機構

詳細http://www.toyama-sake.or.jp/files/libs/189/201807301333543365.pdf
(日本語版) 
http://www.toyama-sake.or.jp/files/libs/191/201808011022286860.pdf
(英語版)


次に富山の方

富山の地酒を楽しむ会 2018

日 時 平成30年10月1日(月) 18:30〜20:30
場 所 ホテルグランテラス富山
人 員 500名
内 容 smiley 日本酒飲み放題・お楽しみ抽選会 有
smiley 全国一斉日本酒で乾杯 (「日本橋とやま館」同時乾杯! )
会 費 3,000円 / ペア割引 2人で5,000円
    立食パーティ形式
締 切 9月14日(金)

詳細は、http://www.toyama-sake.or.jp/files/libs/190/201807301343043009.pdf

ペア割引は男性同士、女性同士でもOKです

どうぞよろしくお願い致します。
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2017年08月28日

富山の酒とかまぼこフェア2017

毎年秋に東京で開催される富山のお酒とかまぼこのイベントのお知らせです。
いつの間にか8月が過ぎようとしています。早いものですね。おかげで告知が遅くなってしまいました。。。9/10(日)です。

富山の酒とかまぼこフェア2017

■日時  9月10日(日) @13時〜15時、A15時30分〜17時30分 ※2部入れ替え制
■場所  東京交通会館12階 カトレアサロンA(JR有楽町駅前)
■費用  2,500円/当日券3,000円(酒・かまぼこ、各600円のお買物券付)
※前売りで定員に達しなかった場合のみ、当日会場前でチケットを販売いたします。
※チケットは、e+(イープラス)からお申し込みください。

詳細はlink先でご確認ください。それではどうぞよろしくお願いいたします。

https://toyamakan.jp/news/%E5%AF%8C%E5%B1%B1%E3%81%AE%E9%85%92%E3%81%A8%E3%81%8B%E3%81%BE%E3%81%BC%E3%81%93%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A2
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2016年09月22日

ちいさい秋、ちいさい秋

いつの間にか夏が終わり秋になってしまいました。早いものです。先日は酒とかまぼこフェアで東京に行ってきました。

生産量が少ないため東京方面にはそれほど積極的ではないのですが、多少のPRと
モノでも情報でも何かしら持ち帰えられれば、という感じです。フェアは相変わらず盛況でした。ご来場ありがとうございました。

フェアの翌日は最近お店を改装された六本木の酒屋さんの水橋さん(いい感じになってます)にうかがったり、お土産を買ったり。

そして神南の某アパレルショップでのこと。
通常のラインのシャツは、襟などのパーツごとにそれぞれ別の職人(日本人)が作っているそうですが、今回特別に一人の職人(英国人)が全てのパーツを制作して作り上げたシャツが展示販売されていました。(若干うろおぼえですが)

高品質のブランドが見せるさらなるこだわりというか遊び心を感じました。自分に置き換えて酒造りのすべての工程に携わっているアピールの効果はいかに・・・結局その人次第!?

一人で一貫して制作することのメリットを考える。
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2016年07月14日

酒とかまぼこフェア(@東京 有楽町)のご案内

毎年秋に東京で開催される富山のお酒とかまぼこのイベントのお知らせです。
今年は少し早めの開催です。また、チケットの販売方法が変更になっております。
ご注意ください。

<日 時>

平成28年9月11日(日) 第1部 13:00〜15:00

               第2部 15:30〜17:30

<会 場>

東京交通会館12階 カトレアサロンA
東京都千代田区有楽町2−10−1(JR有楽町駅前)

<定 員>

 第1部 350名様

 第2部 350名様

<会 費>

 お一人様 前売券2,500円 当日券3,000円

詳しくはこちらのチラシをご覧ください(PDF)
http://toyamakan.jp/wp-content/uploads/2016/06/067097fc1820e122872db9d67f260618.pdf

いきいき富山館news
http://toyamakan.jp/news


取り急ぎご案内させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
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