富山県酒造組合では、9月9日を「ひやおろしの解禁日」とし、「ひやおろし」のPRをおこないました。ここ数年、日本酒業界で脚光を浴び始めている、「ひやおろし」。一般の人にとって日本酒用語はなかなか覚えられるものではありませんが、またまた新たなキーワードがでてまいりました。ただ、「山廃仕込み」のように、造り手ですら説明するのがやっかいなものではありません。
富山県酒造組合では「ひやおろし」とは
『冬から春にかけて生まれ、一夏を越して熟成し、まろやかさと味わいを増したお酒を「ひやおろし」といいます』(「ひやおろし」解禁宣言より)
と、しました。わりとゆるい定義となっていますが、メーカーによっては独自の基準を設けていたりします。興味のある方は検索してみてください。「ひやおろし」が上記の定義となれば、ほとんどの日本酒が当てはまりそうな気もします。実際、弊社の商品のほとんどが「ひやおろし」と呼んでも間違いではないのです。
組合では今年「ひやおろし」のキャンペーンを始め、全蔵が「ひやおろし」商品をリリースすることになりました。「ひやおろし」商品に、組合が製作したオレンジ色の首掛けを掛けるというものです。もともと「ひやおろし」商品をリリースしていた蔵もありますが、弊社では「ひやおろし」用に造ったお酒がありませんので、今年は通年で販売しているお酒の中で「ひやおろし」の定義に該当すると思われるお酒に関して首掛けをする予定です。すでに販売している商品を解禁では意味が分かりませんが、一応大丈夫のようです。(初めての取り組みで、富山県の全蔵が参加できるようにその辺りもゆるい縛りとなっています。)
首掛けが足りなくなって掛けていない場合もあると思いますし、酒販店によっては出荷のタイミングで掛けていない場合もあります。弊社のお酒に関しては、同じラベルで首掛けが掛けてあるものと無いものでは、中身に違いはありません。よろしくお願い致します。あえて首掛けがついていない方を購入する人とは友達になれそう、、、いやどうかな(笑)
言葉の意味が違いますが、言葉の使われる目的として「ひやおろし」商品が新酒の時期にでる「しぼりたて」商品に近い部分があるといえます。冬の時期にでる生酒などはすべて「しぼりたて」と呼んでも良い場合が多いのですが、12月頃に搾られるお酒を「しぼりたて」商品として販売するほうが季節を感じられてPRしやすいといったものです。
組合としての「ひやおろし」の取り組みの目的は日本酒のPR、キャンペーンです。例えばこの先、各蔵が販売を目的としてきっちりと「ひやおろし」商品をリリースするようになる等、どう発展していくかは不透明(弊社もどうするか不透明)ですが、「ひやおろし」という言葉が定着することで、夏の暑さのせいで忘れていた日本酒の事を9月9日の節目に思い出していただけたら、、、と個人的に思います。
posted by CHIYO at 01:18|
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